I Love Wine, I Love NYC

2021年から約1年間のNYC滞在日記。歩みは引っ越しました。詳しくはTwitterで

NYCのレストランは歩道と道路の上

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 2021年の8月の終わりにNYCに到着しました。

 NYCの様子は6月くらいから現地の不動産会社の方とメールやZoomでお話する過程で、街の経済が戻り始めているのは知っていました。それでも到着して驚いたのが、道を歩く人はとても多く、土日のレストランではお昼からアルコールを飲んでいらっしゃいます。そして道を歩く人のマスク着用率の低さに驚きました。マスクをして歩いている人は1割2割くらいでしょうか。

 NY州は5月にはワクチン接種完了者(Fully Vaccinated:ファイザーやモデルナであれば2回目接種後2週間経過した者)のマスク着用義務化を解除しました。Link またレストランなどの収容人数制限も撤廃、さらに6月15日に18歳以上の市民の70%が少なくとも1回ワクチン接種を受けたことから、マスク着用は公共交通機関と事業者が求める場合となりました。

www.governor.ny.gov

 マスクをしてない歩いている人も、よく見ると腕や手首にひっかけています。これは今でもバスや地下鉄に乗る時は必要で、スーパーなども入口に「Masks Required」とあるので入るときには皆さん着用しています。そこは守らない人はいなくて、スーパーやレストランの定員さんやアパートのドアマンの方も皆さんマスクをしています。入口に消毒液もあるのですが、そこはNYC出てこないことも多いので携帯消毒液は必須ですね。

 日本で心配したのはNYCは8月17日からレストランを利用するには接種証明書がいると聞いていたのですが、求められないので??と思っていました。が8月17日から適用開始されましたが「義務化」さらたのは9月13日(月)からだったのです。

COVID-19: Vaccine Key to NYC - NYC Health

 9月13日(月)は学校が始まり、14日(火)にはブロードウェイが再開されました。Indoor活動ですから接種証明必要で、持病や宗教上の理由で接種できない人は少なくとも週1回のCovid-19testが必要となります。Covid-19 Testも街のいたるところにテントとワゴンが止まっていて無料で受けられるようになっていました。PCR(12時間から18時間後に結果)と抗体検査のようです。

 一見すると規制が強化されたように思ったこの情報もそれがあれば学校も劇場も定員制限などなしでオープンできるという意味でした。マスクの着用はそれぞれの事業所が決めてよいとのことで、大学などでは建物の中に入るのもその度に証明書とその日の健康チェックの提出、マスクもバンダナやフェイスシードのようなものはダメと細かく決まり事があります。それでもin-personで授業が受けられる。それでも劇場を満員に、レストランを満席にできるその方が重要という考え方のように思いました。

 レストランを予約するときもあるお店では、indoor, sidewalk, piazzaの席を選びます。室内indoorに席を予約するときには、室内の移動や立ち上がる時にはマスクしてねと言われます。

 また多くが店が外の歩道sidewalkにテーブルと椅子を置いていて、さらに、いくつかのお店では「道路」に屋根付きの小屋が建っていて、多くの人が外で飲食をしています。私が予約したお店ではpiazzaと呼んでいました。Piazzaとは道路から約2メートル43センチ張り出し、素敵なデコレーションでオープンスペースを作っています。これは2020年の夏あたりから収容人数制限などで厳しい状況の飲食店を支援するために作られた制度で申請すると作ってもいいようです。昔からあるものではなかったのですね。

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 たまに「出過ぎ!」と注意されているお店もありました。NYCではこれが成功したので恒久的な制度にしようと動いているとのことです。上の図は下のリンクからお借りしました

Open Restaurants

 ここでは皆さん家族で本当に楽しく食事されています。日本から来た我々は感染が怖いという気分になりますが、街の活気が気分を高めるのは実感しました。

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✨目的は経済を回すこと✨そのイメージを強く持ちました。

 9月15日のWSJ記事では、アメリカのGDPはコロナ前に戻りつつあり、さまざまな財政対策で2020年に比べて2021年の貧困率は下がったとあります。まだ街にホームレスの方は見受けられますが統計的にはそうなのでしょう。手厚い失業保険+アルファ(600$or300$/week)から消費も戻りが早かったようですが、賃金よりも高い補助でレストランやバーを再開しようにも前の賃金では働いてくれる人が少なく、賃金をあげざるを得ず、そうなると価格に転嫁してインフレの心配もでてきました。(これはテンポラリーなことか?とテレビで議論していました。全ては理解していませんが)

www.wsj.com

この財政支援策とNYCの賃金や物価上昇についてはまた今度👈

ここで気になるのは感染状況ですよね。私も気になったのですが、日本のように毎日テレビで今日の感染者数や死者数を繰り返すことはないように感じます。日本版CNNの記事で「500人に1人がコロナで死亡」という記事を見て驚きました。

www.cnn.co.jp

NY州も45万人以上が感染し32,761人の方がお亡くなりになっています(9月16日現在)10万人あたり168人とのことで600人に1人となります。

graphics.reuters.com

数字は人の行動を変化させます。

街の活気は歓迎するとともに、雰囲気に流されず、自分自身はマスク着用や消毒手荒いを徹底して、感染しない様に気をつけたいと思いました。

日本で行きつけの居酒屋さん達・・・休業中でご挨拶もできませんでした。感染対策と経済を回すバランスの難しさを実感しました。