I Love Wine, I Love NYC

2021年から約1年間のNYC滞在日記。歩みは引っ越しました。詳しくはTwitterで

🍷蔵出🍷Virginia Middleburg Virginia AVAワイナリー

バージニアのワイナリー2軒を訪ねた時の記録です。(2022年3月)

後出し(蔵出)になりますが、アメリカ滞在中に訪ねたワイナリーをあと2回(バージニアとナイアガラ)書きたいと思います。ワシントンDCを旅行した時に1日使ってバージニア州の北部Middleburg Virginia AVAのワイナリー2軒を訪ねてみました。

Virginia ワイン🍷

日本でVirginiaワインはなかなか目にしないのではないでしょうか。実はワインはアメリカのほとんどの州で作られていますが、VirginiaはStatistaによるとワイン生産量は全米8位(2020)ワイナリー数では7位(2021)とあります。それでもワインの試験にこの州が登場するのは古い昔からワイン作りが試みられていたことと、初代大統領ジョージ・ワシントンがヴィティス・ヴィニフェラ種の葡萄栽培を試みたことと、第3代大統領トーマス・ジェファーソンもモンティチェロで30年栽培を試みたという逸話からかもしれません(ワインエキスパート教本より)

実際に生産が成功するのは1820年にノートン博士が交配に成功したノートン種からワインが造られるようになってからだそうです。

ノートン種:ヴィスティス・エスティバリス種 濃い黒に近い赤紫で、酸がツンとくるカシスやプラムの印象のワインだと思います。(印象なので)大好きな日本のワイナリー、ココファームで「こころみノートン」を飲んだことがあります。

cocowine.com

正直、ヨーロッパ種よりも荒っぽく山ぶどうっぽい感じが残っている、飲みやすくはないワインでしたが、病気になりにくく、どっしりとした果実味を出す可能性を秘めている品種としてもっとよくなるといいなぁと思います。

Virginiaが発祥のノートンを飲んでみたかったのですが、聞いても(私の発音が通じないのか)何それ?って感じで扱ってなかったです😭 次にVirginiaで有名と教科書に生産量NO.1とあるカベルネフランもそんなに特別扱いはされていなくて、やっぱり主要ヨーロッパ種を頑張って作っている感じでした。

1)Stone Tower Winery

山の中をぐいぐい入っていくと見えてきたのが1軒目のStone Tower  Wineryです。3月の初めでしたが、この数日前にもワシントンDCで雪が舞っていたくらい寒く、雪がまだ残っていました。

www.stonetowerwinery.com

素敵な建物は会員さん用ですが空いていたのでいれてもらえました

臼型の畑、この感じがサンテミリオンのワイナリーに似てると思いました。

試飲4種

試飲したのはソーヴィニヨンブラン、メルローのロゼ、ピノノワール、メルローです。うーん正直まぁまぁよかったがメルローで作ったロゼくらいでしょうか。ピノもメルローもどうしてもべちゃっとした後に渋みだけ残るというか・・・東海岸でヨーロッパ品種が難しいのがよくわかる試飲でした。ボトルで40ドル+税では買えないお味でした。

このベタッとした甘さを英語でなんと表現するんでしょうか・・・sugary? 

2)Greenhill Vineyard

起業家で宇宙関連や軍事関連産業に携わるオーナーが2013年に作ったワイナリーです。

1軒目よりも洗練されたイメージのワインでした。

experiencegreenhill.com

夏にきたら爽やかな風が吹いていそうな気持ちのよい景色

畑に近づけたので撮ってみました

ロングアイランドのワイナリーブドウの下に芝生が一面に敷かれていたのが特徴的でしたが、この時期は土を掘り変えてしているのか、見ると、水分をたっぶり含んだネトっとした土なのがわかります。足をいれるとズボッと入りそう。同じく真冬にみたボルドーの畑は石がゴロゴロしていました。カリフォルニアは初夏でしたが、手で掴めないサラサラの土でした。

土とブドウの関係は私には解説はできませんが、土の雰囲気とワインの味が不思議とマッチします。

ここではSuperstition(迷信?偶像崇拝?)という名前のワインを買って帰りました。少しスモーキーでよかったと思います。ただ、家で飲んだら飲み続けられるワインではなく・・・できるだけ飲んで最後200ミリリットルくらいは贅沢にカレーに入れました。

 それでも滅多に来れず、ここに来ないと飲めないバージニアのワインを体験できたことは貴重でした!