I Love Wine, I Love NYC

2021年から約1年間のNYC滞在日記。歩みは引っ越しました。詳しくはTwitterで

Dior平価!(日米比較)

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日本で購入していたものと同じものを買ってみて✨Dior平価✨(Purchasing Power Parity)を計算してみました😅

Big Mac 平価(Bic Mac Index)をご存知でしょうか?1986年からイギリスの経済雑誌Economistが発表している指標です。

www.economist.com

世界中で食べられているビックマックの価値を等しくするような為替レートの事で、1921年にスウェーデンの経済学者カッセルが唱えた購買力平価説を理論的基礎としたものです。詳しくはこのようなサイトで👇

古典派理論(4)購買力平価説

例えば、Economistの最新版2021年7月21日版によれば、日本のビックマックの価格は390円で、アメリカでは5.65$なので、ふたつのビックマックを同じ価値にする理論的な為替レートは1$=69.03円となります。このレートなら390円でアメリカで同じビックマックを買えます。でも7月21日の実際の為替レートは1$=109.94円だったので、これは円が37.2%も過小評価されている! という感じです。

実際のレートは現在1$=113円として、アメリカのビッグマックを円で考えると638.45円!「わ!高い!」という気分になるのですね。

もちろん実際の購買力平価は一つの商品で考えるわけではありませんし、長期的な趨勢を見るもので、ビックマック平価もそこに明確な根拠やあるわけでも、正確な為替の不均衡を示すものではないのですが、為替を理解するには有効な手段です。最近では教科書にも登場しています。

この手法を使って、最近買ったもので購買力平価を出してみました!

まずはDIorの化粧品です。

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持ってきたものがなくなりそうだったので近くの化粧品屋さんで化粧水だけ買ったのですが、使っているものを日米の公式サイトで比べてみました。結果は以下(税込)

化粧水(175ml)    日本:7480円   USA:70.77$    Diro平価:1$=105.69円

美容液(50ml)   日本:19800円 USA:130.64$ Dior平価:1$=151.56円

アイクリーム(20ml) 日本:9900円   USA:81.65$      Dior平価:1$=121.38円

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わたし

え?バラバラじゃーん。買った化粧水は日本の方が安いけど美容液はこっちが断然安い!なぜ?

現在1ドル=113円くらいですから実勢レートで換算すると化粧水が7997円💦です。Dior平価からは113円は過小評価(円が安すぎる!)となりますが、美容液やアイクリームはこちらで買った方が安く、円はまだ高い!(いやーーーー🤑)となります。NYに住んでいるものとしては円は安すぎるから今後高くなる傾向あり!と思い込みたいのですが、Dior平価ではこういう結果に。

次にサプリメントも比較してみました。

こちらもどちらもiharb公式サイトで買いました。

www.iherb.com

我が家は私がもともと口唇ヘルペス持ちで、疲れると出ていたので、予防でリジンを飲み始めたら出なくなりました。疲れが溜まった時にちょっとむずむずし始めたらその日は多めに飲みます。そうすると不思議と悪化しません。

www.iherb.com

また、Dさんの痛風予防にキトサンとケルセチンを毎日飲んでいます。

では比較(メイカーは全て同じです)

リジン(1000mg/250粒)日本:1980円 USA:16.62$ iharb平価:1$=119.13円

キトサン(240粒)   日本:2546円 USA:21.37$ iharb平価:1$=119.13円

ケルセチン(240粒)   日本:4245円 USA:35.62$ iharb平価:1$=119.17円

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女神

見事に並んだね!現在のレートだとちょっとアメリカの方安いくらいだけど、為替によってはほぼ同じと考えていいね。アメリカの商品だからもっと安く買えると思ってたでしょう😅

こちらは見事に揃いました。同じメーカーで同じサイトだから商品によってレートが違うって実はおかしいので、DIorの謎となりました。

さて、こうして見ると、現在の113円はまだ過大評価となりましたが、あくまで一つの商品だけの比較なのでご注意ください。ビックマック平価では相当に過小評価とでて、1人あたりGDPで調整してもなお過小評価とあります。

さて、実際の為替レートは、金利差や期待からも変動します。ただ・・・生活者のわがままな気持ちとしては「円高かもーーーん」と叫んでいたりします。これを独りよがりと言います(笑)