Wine日記3(Suntory "ROKU")
後生大事に抱えてきたGINですが・・・実はNYの方が安かった件(長文ご容赦)
Wineが大好きですが、ウィスキーやブランデー、ラム、ジンなどの蒸留酒も大好きです。主に家飲みでロック・水割り・ソーダ割で飲むのですが、周囲におすすめしていたのがこのサントリーの「六」(ろく)です。有楽町や大手町にあるサントリー系列の居酒屋で飲んだのが最初です。✨香水なの?✨と思うほど爽やかで華やかな香りが楽しめるジンです。
GINって何だっけ?
堅苦しく解説していい?教本に書いてある内容を要約するとね!
ジンとは「穀類を原料とし麦芽や酵素剤を利用して糖化→発酵→蒸留して得られたスピリッツにJuniper berryジュニパーベリーなどのボタニカルを浸して✨再度✨蒸留したもの。無色透明で爽快感があり、マティーニなどのカクテルのベースとなる」となります。
さらに堅苦しくスピリッツって何?になると、広義では蒸留酒全般ですが、日本の酒税法分類では蒸留酒からウィスキー・ブランデー・焼酎・原料用アルコールを除いたものとなります。
すみません。いらぬ情報かもしれませんが、定義が気になる性格なものでして。このいらぬ細かい情報をお酒を飲んでいるときなら「ふんふん」と聞いてくれるDさんなのでありがたいです。嫌がる人にはしません。(嫌われるので・・・)
閑話休題
それで、この「六」はGINに桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子を加えたものなんです。前ワイン日記(TwitterのFleet)に六を紹介したところ、事の他フォロワーさんが反応してくださって、飲んだら美味しかったというコメントをいただきました。👇はIG
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👆にもあるように決めては「温度」なので、なかなかプロのバーテンダーさんが作ってくださる時のような香りを出すのは、家庭の氷と冷蔵庫では難しいのですが、「氷に香りをよく移してからソーダ水を入れる」と何もしないよりも香りが立ちます!
さて、渡米前に飲んだことないワインを飲むのは楽しいだろうけど、日本のお酒(特に日本酒なんだけど・・・)が飲めなくなるのは寂しいね。あっても高いだろうしね。でも蒸留酒なら扱い簡単だし、スーツケースに入れて1つだけ持っていこう!となり、この六をタオルに巻いて後生大事に持ってきたのです。
それが!
なんと!
とあるWine&Spirtのお店で六を見つけてびっくりそして値段をみてびっくりしました。
日本より安いのです!
ほぼ定価ですが、お店表示で33.99$小売税を加算しても 34.82$ 1$=110円で計算すると3830円です。570円も安かったのです
世界のサントリーではありますが、なぜなの?→調べたい病気
仮説
1)輸入関税が安い
2)国内酒税が安い
3)その他
1)輸入関税が安い。
ワインは種類や価格によって課税(従量税)されるのですが、1リットルあたり高くても20セントくらいです。蒸留酒はと調べると!!!
Harmonized Tariff Schedule PDFs
無税でした!つまり仮説1)⭕️ でも日本より安い理由にはならないので🔺
2)国内酒税が安い
これを調べるのはちょっと難儀でした。連邦制をとているアメリカ合衆国は州によって税率が違いますが、NY州とNY市内でも違うので理解するのに時間がかかりました。
<アメリカの酒税>
① General Tax (Federal) 13.50$/Proof Gallon
→Proof Gallonというのは度数50%のアルコールの1ガロンあたりという意味で、六は日本国外の場合は43%なので、86Proof.1ガロン(3785ml)あたり11.61$
→1本700mlあたり2.14$×110円=235.4円
② NY Liquor Tax(State)
→6.44$/Gallon → 700 mlあたり1.19$×110円=130.9円
③NYC Additional Tax (City)
→0.12$/Gallon→ 700mlあたり0.22$×110円=2.42円
④NYCの小売税8.875%が加わりまして・・・2.80$×110円=308円
合計すると676.72円
蒸留酒の酒税はけっこう高いのよ!アメリカの中でも5位!ビールは38位ワインは40位なんだけどね
ちなみに日本の蒸留酒の酒税は38度以上はアルコール度数1度につき1万円/kl加算されうので、47度の六は47万円/1kl なので1本(700ml)あたり329円です。400円の消費税あわせて合計729円 日本の方が高いですが、わずか52円ほどの差です。なぜアメリカの六が日本の定価より安いのか!謎は深まります。仮説2)❌
3)最後にその他の理由ですよね。まだ確定はしていませんが、
✨六✨は2017年にサントリースピリッツとビームサントリーが共同で商品開発をしたとあります。ビームサントリーは、2014年にサントリーがビーム社を買収してできた会社です。バーボンのジンビームの会社ですね。
匂ってきました(笑)
そして、ボトルにはinported by Beamsuntory inport co.とあります。
つまり、アメリカの会社と共同開発している商品を親会社から輸入しているのでさまざまな流通取引きコストを削減できます。アメリカの小売は価格支配力を持っているようで、小売の利益率をきっちり取る傾向がありますが、それもそもそもの卸価格を抑えることができたと推測します(あくまで推測です。間違っているかもしれませんのでご容赦ください)
他の日本酒などのお酒が日本の3倍も4倍もの値段で売られているのに比べるて日本より安い六は手を出せる「日本のお酒」となりました。
NYの人にも是非飲んでもらいたいです。
🍺ちなみに日本の酒税は、ビールは350mlあたり70円。日本酒は4合瓶(720ml)あたり79.2円。ワインは64.8円。(2021年現在、2026年にかけて段階的に変更あり)
これに地方税も国税もあわせた消費税(10%)がかかります。
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